お地蔵様

早通の土地神さま

早通近辺にもお地蔵様があるんじゃよ。道路わきにたたずむお地蔵様は、「道祖神どうそじん」と言って、その土地を悪いものから守る神様、すなわち土地神さまとして信仰されてきたんじゃ。

昔は車もない時代じゃったから、別の村へ行くことは村人にとってはちょっとした旅だったんじゃよ。外から疫病えきびょうが入り込まないように魔よけをしたり、旅人の安全を祈ったり、さまざまな願いが込められていたんじゃ。

そっかー、早通地域を長い間ずっと見守ってきてくれてるんだね。

下早通の地蔵様1


下早通の地蔵様2

焼橋地蔵(早通への起点となった場所)

そういえば、割野に行く途中の田んぼの道端にも、ひっそりとやしろがあるけど、あれが焼橋のお地蔵さんなの?

そうじゃよ。昔はここに割野集落があってな、早通川へ流れる2つの川が交わる場所じゃったんじゃ。大きな地震が起きて集落は崩壊したんじゃよ。地震畑という地名がこの辺に残っているんじゃ。

そうなんだね。焼橋という地名はどうしてそうなったの?

そこには橋がかけてあったんじゃが、ここに住み着いたムジナが悪さをして何度も橋を燃やしてしまって、住民を困らせていたそうな。

あらあら、イタズラ好きのムジナ君だったのね。このお地蔵様はそのムジナと関係があるの?

ふむ。このお地蔵様をまつったところ、それ以来ムジナは悪さをするのをやめたそうなんじゃよ。焼橋やけはしという地名はその言い伝えから続いてきたものなんじゃ。

焼橋は早通とゆかりのある地域なんじゃよ。この焼橋に以前あった割野集落から早通方面へ用水路を引いて、その川に沿うように早通村ができていったんじゃよ。だから早通への起点となった地域なんじゃな。


お地蔵さんたちの場所は、上の地図で見てみよう。


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